トヨタ自動車の礎を築いた豊田佐吉の生家『豊田佐吉記念館』

静岡県湖西市にある『豊田佐吉記念館』。豊田佐吉は、発明王とし知られ、自動織機を開発、トヨタ自動車およびトヨタグループの礎を築いた人物です。その生家は、記念館として無料開放されており、起業家精神を学んだり、ちょっとした自然散策をしたりするのにぴったりな場所です!豊田家も年に何回も訪れる『豊田佐吉記念館』をご紹介します!

目次

豊田佐吉とは

豊田佐吉は、トヨタ自動車、トヨタグループの創業者 豊田喜一郎の父であり、自動織機(G型自動織機)をはじめとして、生涯を通じて発明特許84件、海外特許13件、実用新案35件を発明した発明王です。

豊田佐吉は、浜名湖の西にある敷知郡山口村(現在の静岡県湖西市)に大工の家庭に生まれ、14歳のころには、「世のため人のためになることがしたい」、「国のために役に立ちたい」と思っていました。

幼い頃から毎晩遅くまで、母親が機織り仕事をしていたことから、「この手織り機の効率を上げれば、人のためになるはずだ」と豊田佐吉は考え、「豊田式木製人力織機」を開発。

その後も改良を続け、豊田式織機株式会社の常務取締役になるも豊田式織機株式会社は、豊田佐吉が信念としている営業的試験を許さなかったため、佐吉は重役の反対を押し切って名古屋市に個人的な試験工場を開発。そのことがきっかで社長との間に亀裂が走り、辞任。

心機一転のため渡米した先で、豊田式織機に自信をもち独立自営の豊田自動織布工場を開設。さらに経営を円滑に進めるため、1918年豊田自動紡織工場を豊田紡織株式会社に改組します。


名言「障子を開けてみよ。外は広いぞ」とは。

豊田佐吉が上海で事業を行うことを、みんな反対していましたが、佐吉は「障子を開けてみよ。外は広いぞ」という言葉で周囲を説得しました。この言葉は豊田佐吉のスピリットを表す言葉として現代にも語り継がれています。

その後、豊田佐吉は「海外に勝ちたい」という思いのもと、完全な自動織機であるG型自動織機を開発し、豊田佐吉は長年の夢を実現しました。

詳細「トヨタ自動車 75年史

『豊田佐吉記念館』の巡り方

『豊田佐吉記念館』は湖西市山口の田んぼに囲まれたエリアにあります。

記念館からすぐ近くの田んぼでは、日本酒用の山田錦(米)が栽培され、「佐吉の里」として販売もされています。※豊田佐吉記念館では購入できません。

佐吉の里

そんなのどかな町で豊田佐吉は誕生しました。

豊田佐吉記念館は全体は30分程度でまわることができます。

記念館の正門から入るとすぐに展示室があり、そこでは豊田佐吉の歴史動画や、開発してきた数々の機織り機を見学することができます。

そして敷地内のみかん畑の横には、豊田佐吉が日夜、研究に励んだ納屋も残っています。

納屋

さらに奥に進むと、お手製の井戸や竹林があり、ちょっとした自然散策が楽しめます。

また納屋から5分程度、細い坂道をのぼると、展望台が現れます。

展望台は、春にはソメイヨシノの桜が咲き乱れ、天気がよく視界が晴れていれば富士山を見渡すこともできます。

トヨタ自動車を創業した豊田喜一郎も幼い頃この展望台付近でよく遊んでいたそうです。

展望台からは、道順通りに進むと豊田家の墓や、豊田佐吉と息子、豊田喜一郎の生家があります。

生家

昔ながらの日本家屋を見ることができます。

また隣接する休憩室では、実際に機織体験ができたり、子供向けのスタンプラリーも用意されているので、30分程度で気軽に楽しめる施設となっています。

さらには記念館内は、年間通じて様々な花が咲いており、自然豊かな景観を楽しむことができます。

花カレンダー

是非、一度訪れてみてはいかがでしょうか?

『豊田佐吉記念館』の基本情報

施設名豊田佐吉記念館
住所静岡県湖西市山口 113-2 
開館時間[4月1日~9月30日]
AM9:30~PM5:00
[10月1日~3月31日]
AM9:30~PM4:30
休館日毎週水曜日(但し、水曜日が祝日の場合は翌木曜日が休館日)
年末 12月26日~12月31日
年始 1月 6日~ 1月 8日
2月最後の水曜日の直前の月・火曜日
9月第1水曜日の直前の月・火曜日
交通公共機関JR東海道線鷲津駅より2km
駐車場記念館前に30台程度(無料)
公式HPhttps://global.toyota/jp/company/profile/museums/sakichi/
その他入館無料

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