カフェインレスで女性にやさしい『かもめの珈琲屋さん』のコーヒー

不定期で天竜浜名湖鉄道、三ケ日駅や天竜二俣駅にコーヒー屋さんが現れるという。

地元ではじわじわと噂になり、天浜線で一時間に一本の電車を待ちながら、たまたま居合わせた人たちが一杯のコーヒーを片手に集う──そんな風景が生まれている。

仕掛けているのは今年浜松で創業したばかりの『かもめの珈琲屋さん』。

一番人気はカフェインを99.9%除去したカフェインレスコーヒー。すでに多くの女性の心を掴んでいる。

かもめブレンド 1パック入り 150円  10パック入り 1300円

カフェインレス 1パック入り 150円  10パック入り 1400円

季節限定商品やドリップコーヒー(時価)なども楽しめる。

目次

新進気鋭の女性ロースターのこだわり

奥浜名湖を拠点に飛び廻る小さな珈琲屋さん。

『かもめの珈琲屋さん』

その代表である山本恵理さん(以下・やまえり)に話を聞いてきました。

──かもめの珈琲屋さんについて聞かせてください。何かこれは絶対伝えたいというのがあれば言ってください(笑)

やまえり「カフェインレスの話ですかね」

カフェインレスコーヒー。妊婦さんや、授乳中の女性、また健康上の理由からコーヒーは好きだけれど我慢しなければならないっ人でも安心して飲むことができるコーヒーだ。

やまえり「単一農園でスペシャリティコーヒー、かつ二酸化炭素抽出法によってカフェインレス除去されたコーヒー豆を取り扱っているお店はまだ少ないと思います」

最新版のカフェインレスの工程である二酸化炭素抽出法を行うことで従来のウォータープロセスよりも風味が落ちないという。

──スペシャルティコーヒー且つカフェインレスの豆となると、その分希少性やコストも上がりますよね。なぜそこまで拘るんですか?

やまえり「諦めてほしくないんですよね。病気や妊娠をきっかけに好きだったものを我慢するんじゃなくて、変わらずに好きなものを楽しめる。ちょっとしたコーヒータイムでもお客様の充実した時間になったらと思うと、すごく嬉しいからですね」

彼女は日本のカフェインレスの需要はまだまだ10%にも満たない。でも彼女はこれから絶対に伸びてくると未来をみている。

コーヒースタンドがひしめき合う東京でも、取り組んでいないことを

彼女はローカルな場所に立ち、淡々と始めている。

ローカルの魅力を自分らしく伝えること

その根底には、彼女の浜名湖に対する愛があった。

元々フットワークの軽い人である。

今まで京都、名古屋、神戸それから東京と居を移し、

五年前に生まれ育った浜松へUターンした。

やまえり「昔からある地元の魅力をもっと知ってもらいたい。若い人にどこで遊ぶの?と聞くと、イオンだったり名古屋だったり。それよりはもっと地元にある魅力的なスポットも知ってもらって、好きになってもらいたい。それは外を見てきた私の視点で気づけることだから」

ローカルに焦点を置く彼女は、着実に根を張り活動している。

現在の拠点は三ケ日エリアにある

『農家民宿カフェcoco-Rin』だ。

かもめの珈琲屋さんの他にパン屋さんが出店していたり、民宿の顔もある場だったりと多面的でユニークなカフェである。

やまえり「coco-Rinは複合施設のミニ版っていうのかな。労働の協力をしたり支えあって運営しています」

訪れる人も、目的がひとつじゃない。

場を共有することはお客さんの共有にも繋がる。

新しいシェアのかたちが成功しているのは、運営側が全員女性で各々が働きやすい働き方を工夫していくなかで助け合っているからなのかもしれない。

既に浜松食本の表紙を飾ったcoco-Rin。

三ケ日エリアの地域活性化に一役買っているのは間違いない。

かもめの珈琲屋さん、そのルーツとこれから。

彼女がコーヒーの道に進むきっかけは祖父母だった。

幼い頃、祖父がミルで珈琲豆を挽いていた記憶。

祖母と祖父、ふたりで喫茶店を開くのが夢だった。

ふたりが叶えられなかった夢を私が代わりに叶えたい。

将来を決める際、その思い出がきっかけとなり珈琲の名門UCCの扉を叩く。

その後、フリーランスとして神戸周辺で修業、一時は結婚を機にコーヒーから離れたこともあった。

やまえり「おばあちゃんが生きているうちに、見せてあげたい」

祖父が他界し、祖母が元気なうちにと。思う気持ちがやまえりさんの原動力になっている。

やまえり「約束をしたわけじゃないけど、待っている人がいるなら叶えたい」

店の名前は、かもめの珈琲屋さんという屋号に決めた。リチャードバックの名作『かもめのジョナサン』からインスピレーションを得た。飛行技術を追求するジョナサンへの憧れなのだろうか、いやと彼女は首を横に振る。

やまえり「私はジョナサンのようにはなれないかもしれない。それでもジョナサンのそばにいる仲間でありたい」

コーヒー業界に入って、様々な出会いが訪れた。バリスタ、焙煎士。それぞれの形で道を究めようとする先人や仲間に、彼女は大きなリスペクトを送る。

やまえり「コーヒー自体も好きだけど、コーヒーを取り巻く人々が本当に好きで。だから続けているのかもしれないです」

自分が求める味、焙煎や抽出には答えがない。それでも答えがない、その道を行く。

やまえり「次の目標は店舗出店ですね。決まりかけてたんですがコロナ禍で一旦なくなってしまいました」

次の目的地、店舗出店へ向けて、かもめは今日も浜名湖を飛び廻る。

基本情報

店名    かもめの珈琲屋さん
出店場所  coco-Rin 農家民宿カフェ
住所    静岡県浜松市北区三ケ日町宇志664-4
営業日  水、木、金、土 10:00-16:00(土のみ17:00まで)
※その他の出店スケジュールはfacebook/instagramをご確認ください。
問合せ先kamome@coffee-roaster.info
公式facebookhttps://m.facebook.com/pg/kamome.co.free
公式Instagramhttps://instagram.com/kamome.co.free

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